SPI Japan 2026にて弊社エンジニアの発表がプログラム委員長賞を受賞しました

Lattix

はじめに

2026年10月14日(水)から16日(金)にかけて福井県福井市のAOSSA(アオッサ)で開催された「SPI Japan 2026 ソフトウェアプロセス改善カンファレンス 2026」(主催:日本SPIコンソーシアム(JASPIC))において、弊社エンジニアが一般発表をおこない、プログラム委員長賞を受賞しました。

発表のタイトルは「設計崩壊をさせないAI活用実装プロセスの提案 ~構造解析ツールをガードレールとして活用した、実装方法の改善~」です。

本記事にて、受賞の報告をさせていただきます。

SPI Japan 2026について

SPI Japanは、ソフトウェア開発プロセス改善活動で得られた技術や知見を集め、その普及と技術力向上の場を提供することを目的として、日本SPIコンソーシアム(JASPIC)が開催しているカンファレンスです。

項目内容
名称SPI Japan 2026
(ソフトウェアプロセス改善カンファレンス 2026)
主催日本SPIコンソーシアム(JASPIC)
開催日程2026年10月14日(水)~16日(金)
開催場所AOSSA(アオッサ)/福井県県民ホール・福井市地域交流プラザ(福井県福井市)
テーマ「見極めと実行」~選択と集中により事業効果を最大化し、カイゼンを継承していくプロセス改善~
開催形式現地開催

今回のテーマは「見極めと実行」です。AI活用、QCD向上、組織風土改革、人材育成など、さまざまな改善事例が発表されました。

公式サイト:SPI Japan 2026(日本SPIコンソーシアム)

発表の概要

項目内容
タイトル設計崩壊をさせないAI活用実装プロセスの提案
サブタイトル構造解析ツールをガードレールとして活用した、実装方法の改善
発表日2026年10月15日(木)
セッション一般発表 セッション2A <エンジニアリング改善>(09:30~11:30、全4件のうち3番目)
発表者弊社エンジニア(テクマトリックス株式会社 ソフトウェアエンジニアリング事業部)

AIに実装を任せると、設計ルールを指示していても構造上のルール違反が生じ、構造の劣化が蓄積していくという課題があります。本発表では、この課題に対して Lattix で検出した設計ルール違反情報をAIにフィードバックし、違反がなくなるまで修正を繰り返すという実装プロセスを提案しました。

※上図は発表時の様子です。

会場からの質疑

発表後には、2〜3件のご質問をいただきました。主なやり取りをご紹介します。

Q. 新規開発では設計をしてから実装に入るので、AIに実装させても、逆依存などの設計違反はある程度防げるのではないか。その観点ではどうか。

A. 設計情報があれば、そうなると考えています。新規開発であれば、あらかじめ設計を考慮したうえで実装させられます。構造解析ツールで言えば、ルール情報をあらかじめAIに渡しておく形です。新規開発のほうがうまくいきやすいと思います。

一方、既存コードの場合はそうはいきません。今回も、モジュールローダーの仕組みが崩れてしまうため是正できなかった箇所がありました。組み込みでは、割り込み処理などでも逆依存の是正ができないケースがあると思います。こうした場合は、例外ルールとして扱うことになります。

既存コードでは、できる範囲でAIに任せることになるのかもしれません。もしくは、設計が分かっていれば、正しい指示を与えて軌道修正させることもできたかもしれません。

Q. ルール順守をさせる取り組みだと思うが、無理やりルールを守らせたことによる弊害は出ていないか。

A. 無理やりは守らせないようにしました。実際のリファクタリングでも「触りやすいところだけやろう」となると思うので、その範囲にとどめています。

また、実装者が設計を理解しておらず、直接呼んではいけない変数や関数を参照してしまうといったケアレスミスは是正できるため、一定の効果はあると考えています。

プログラム委員長賞を受賞しました

本発表は、SPI Japan 2026 のプログラム委員長賞を受賞しました。
受賞は、10月16日(金)の表彰式にて発表されました。

※上図は表彰式の様子です。

受賞時にいただいたコメントでは、AI活用にともなう構造劣化という課題に対して、実践的な解決策を示した点をご評価いただきました。

発表資料について

発表資料は、JASPICのWebサイトで公開されています。提案したプロセスの詳細や検証結果にご興味のある方は、こちらをご覧ください。

関連記事

発表の背景となった検証は、以下の3本の記事でご紹介しています。あわせてご覧ください。

Lattix の設計ルール違反のチェック機能については、製品サイトもご参照ください。

おわりに

今回はSPI Japan 2026での発表と、プログラム委員長賞の受賞についてご報告させていただきました。
本発表の内容や、そのほかご不明点、ご質問等がございましたら、Lattix 製品カスタマーセンター までお気軽にお問合せください。