今回は、Understand 3.0 で大幅に改善が行なわれたundコマンドについてご紹介します。
undコマンドとは、Understand のプロジェクトの作成や解析などをコマンドラインから実行するためのコマンドラインプログラムです。
undコマンドならば、GUI環境のないPCでもUnderstandをご使用いただけます。
新しいundコマンドには以下の3つのモードがあります。
各モードの実行例として以下の作業を行なうこととします。
- 「MyDatabase.udb」というUnderstand のプロジェクトファイルを作成
- 「foo.cpp」というファイルを追加
- 「MyDatabase.udb」を解析
それでは、各モードの説明と実行例を紹介します。
行モード
各コマンドのすべてにおいて Understand のプロジェクトファイルを指定して実行するモードです。
C:\> und create -languages c++ -db C:\MyDatabase.udb
C:\> und add foo.cpp -db C:\MyDatabase.udb
C:\> und analyze -all -db C:\MyDatabase.udb
インタラクティブモード
コマンドラインで「und」とだけ入力し実行すると、インタラクティブモードで起動します。
インタラクティブモードの実行中、開かれている Understand のプロジェクトファイルなどの設定は、複数のコマンドを実行する間も記憶されています。
C:\> und
und> create -languages c++ -db C:\MyDatabase.udb
und> add foo.cpp -db C:\MyDatabase.udb
und> analyze -all -db C:\MyDatabase.udb
バッチモード
繰り返し実行したいコマンドをテキストファイルに保存し、und processコマンドを使用して実行するモードです。
テキストファイルは「und」を記述する必要はなく、実行したいオプション以降のコマンドを記述します。
C:\> und process foo.txt
foo.txtには以下の内容が記述されています。
create -languages c++ -db C:\MyDatabase.udb
add foo.cpp
analyze -all
undコマンドを使うことで、夜間や休日に「解析を実行してからレポートを出力する」などの自動実行が可能です。ぜひ、ご活用ください。
Undersatnd 3.0 へのバージョンアップに伴い、undコマンドは刷新されました。
後方互換をもたせるため、undlegacyコマンドが用意されており、Understand 2.6 のundコマンドのオプションをそのままご利用いただくことも可能です。
Understand 2.6 のundコマンドをご活用しているお客様は、新しいundコマンド(Understand 3.0)のオプションに更新していただくか、互換性があるundlegacyコマンドをご利用ください。