undコマンドの大幅な改善により、様々な設定の出力や、GUI環境でしか実施できなかった操作をコマンドから実施できるようになりました。この機能拡張のおこなわれているundコマンドの使い方やオプションについて、記事を数回に分けて紹介しようと思います。
第3回の記事では、「undコマンドによる新規プロジェクト作成」、「undコマンドによるプロジェクトの設定情報の操作」に続いて、解析の実行と各種レポートの出力方法を紹介します。
第1~2回までの内容で、プロジェクトの作成やその設定が完了しています。
最後にundコマンドで解析をおこなってから、各種レポートを出力します。
プロジェクトの解析
プロジェクトの解析を実行するためには「analyzeコマンド」を使用します。
例: und analyze -db myproject.udb
解析が完了したプロジェクトは、Understand GUIから開いて、その解析結果を閲覧したり、各種レポートを出力することができます。
各種レポートをundコマンドから出力する場合、以下のコマンドが用意されています。
プロジェクトレポートを出力
プロジェクトレポートとは、プロジェクトの情報の一部をHTMLおよびテキスト形式で出力したものです。HTML形式のレポートの場合には、インデックスファイルも生成されるため、参照先をリンクから辿ることもできます。
プロジェクトレポートを出力するためには「reportコマンド」を使用します。
例: und report --db myproject.udb
プロジェクトレポートの詳細は、「レポートの生成」を参照ください。
プロジェクトのメトリクス情報を出力
プロジェクトのメトリクス情報を出力するためには「metricsコマンド」を使用します。
メトリクス情報はCSV形式のファイルとして出力されます。
例: und metrics --db myproject.udb
メトリクス情報を出力するためには、「undコマンドによるプロジェクトの設定情報の操作」でおこなった、出力項目等の設定をあらかじめおこなっておく必要があります。
また、Understand APIを用いたスクリプトを作ることにより、レポートをカスタマイズすることも可能です。
プロジェクトの作成方法から解析の実行、各種レポートの出力といった一連の流れを説明したところで、undコマンドの紹介を一旦終了とします。
様々な機能強化のおこなわれたundコマンドをぜひお試しください。