Understand 5.1 のバージョンアップ版
「Understand 5.1 (Build 1022)」を 2020 年 4 月 24 日にリリースしました。
このバージョンアップ版には、プロジェクト作成ウィザードの刷新やグラフィカルビューの拡張などが含まれます。
また、Understand 5.1 で導入されたライセンス管理の Web システム (Helios:ヘリオス) が新しいライセンスポータルサイトに移行されました。
シングルユーザーライセンス、またはノードロックライセンスをご利用のユーザー様は、新ライセンスポータルサイトでの作業が必要です。
追加・拡張された機能
プロジェクト作成ウィザードの刷新
- C/C++ のプロジェクト作成時に、ビルドプロセスを監視し、インクルードパスやマクロ定義など、ビルドプロセス時にコンパイラに渡される情報を取得し、プロジェクトが作成できるようになりました。
- 対応コンパイラ : GCC, Clang
- 対応makeコマンド : nmake, ninjaなど (※Cygwin 環境はサポートされていません)
- 解析対象のディレクトリに、CMake のコンパイルデータベースファイル(compile_commands.json)や、Visual Studio プロジェクトファイルやソリューションファイルが含まれる場合には、自動で検出し、それらのファイルをインポートすることで簡単にプロジェクトを作成できるようになりました。
- 従来のバージョンと同様に、コンパイル環境が存在しない場合など、
解析対象のディレクトリやファイルを指定し、容易にプロジェクトを作成することも可能です。
グラフィカルビューの拡張
既存のグラフィカルビューに、以下の改善がおこなわれました。
- UML Sequence Diagram (シーケンス図)
Python 言語のソースコードでも描画できるようになりました。
※対応言語:C, C++, Java, C#, Objective-C, VB.NET, Python
- Control Flow (フローチャート)
Control Flow に、Cluster Control Flow の機能が集約されました。
分岐などの条件文のみを表示するオプション(Passive)や条件式部分のみソース表示するオプション(Decision Only)はこれまでの Control Flow と同様に利用できます。 - Butterfly Compare / Object References Compare (差分グラフ)
修正前と修正後のコードから作成した2つの Understand プロジェクトを比較し、追加/削除/変更された関数や 変数の参照関係の差分を色分け表示するグラフに、 新たに、空白文字だけでなく、コメント、空白行の違いを無視し、 エンティティの変更のみを差分として検出するオプション(Modified Entities)が追加されました。
メトリクス詳細説明の拡張
メトリクスサマリーの[メトリクス名について]リンクから、Understand ツール上で 各メトリクスの説明・計測内容の詳細を確認できるようになりました。
検索機能の適用範囲の拡張
以下のダイアログで、検索機能が利用できるようになりました。
- プロジェクトの設定ダイアログ
- ツールオプションダイアログ
- 解析ログウィンドウ
プロジェクトレポート (HTML) の拡張
HTML形式のプロジェクトレポートのファイル参照がディレクトリ毎に表示できるようになりました。
※その他、前バージョン (Understand 5.1 Build 983) から、バージョンアップ版 (Understand 5.1 Build 1022) の変更点については、「Understand 5.1 セットアップマニュアル」の「改善点・変更点・修正点」の項をご参照ください。
バージョンアップ版のご提供対象者
2020 年 4 月 24 日において、保守サービスをご契約いただいている Understand ユーザー様には、「Understand 5.1 (Build 1022)」バージョンアップ製品を無償でご提供します。
インストールモジュールの入手方法
インストールモジュールやセットアップマニュアル等につきましては、以下のURLのユーザーページからダウンロードできます。
Understand ユーザーサポートページ>>
https://www.techmatrix.co.jp/secure/quality/understand/support/
- ダウンロードには、納品ドキュメントに記載されている『ユーザー名』と『パスワード』が必要です。
- バージョンアップの手順は、ユーザーサポートページから「Understand 5.1 セットアップマニュアル」をダウンロードし、
「インストールからライセンス設定の手順」の項をご参照ください。
ライセンスキーの取得
Understand 5.1 バージョンアップモジュールのご利用には、新しいライセンスキーが必要です。
シングルユーザーライセンス・ノードロックライセンス
2020年3月6日に、Understand 5.1 で導入されたライセンス管理の Web システム
(Helios:ヘリオス)が新しいライセンスポータルサイトへ移行しました。
この変更にともない、Understand のモジュールを、「Understand 5.1(Build 1022)」
に上書きバージョンアップ後、新しいライセンスポータルサイトで、ライセンス
のチェックイン/チェックアウトの操作を実施いただく必要がございます。
バージョンアップのタイミングに関して
- ライセンスの有効期限が切れていない場合は、すぐにバージョンアップいただく必要はありません。バージョンアップ前のバージョン「Understand 5.1 (Build 983)」をそのままご利用いただけます。保守更新のタイミングで、バージョンアップを実施してください。
- ただし、以下の場合には、保守更新のタイミングの前に、バージョンアップを実施いただく必要があります。
- シングルユーザーライセンスを利用中でオンライン環境からオフライン環境へ切り替える場合
- シングルユーザーライセンス・ノードロックライセンスを利用中でライセンスを別のマシンへ移行する場合
インストールに関して
- Understand 5.1 (Build 1022)以降、同一PCに複数のバージョン(ビルド番号)を同時に利用することはできなくなりました。
- 既存の Understand 5.1 バージョンはアンインストールする、あるいは、上書きインストールしてください。
※Understand 4.0 以下のバージョンはインストールしたままで問題ありません。
ユーザーサポートページより、「Understand 5.1 セットアップマニュアル」、および「Understand ライセンス更新マニュアル」
(新規ユーザー様のみ「Understand ライセンスセットアップマニュアル」)を入手いただき、
指示に従って、ライセンスの請求/更新をお願いいたします。
フローティングライセンス
お持ちのライセンスファイル (license.dat) 内に記載されている保守期限日 (maintenance) が “06Apr2020” (2020年4月6日) 以降の日付の場合、ライセンスの再発行依頼は必要ありません。
お持ちのライセンスで、Understand 5.1 バージョンアップ版「Understand 5.1(Build 1022)」をご利用いただけます。
例)ライセンスファイル (license.dat) ____________________ # license.dat - license file SciTools products # STI number: stiXXXXX # Issue date: yyyy-MM-dd … Server: XXXXX xxxxxxxx 9000 # feature hostid expire qty maintenance code understand * * 1 31Dec2020 xxxxxxxxxxxxxxxx ____________________ ※上記の場合、maintenance 日付は "31Dec2020" で、"06Apr2020" 以降のため、 ライセンスファイルの再発行依頼は不要です。
保守期限日 (maintenance) が “06Apr2020” (2020年4月6日) より以前の日付の場合、保守期間日が最新のライセンスファイルを、下記の情報を記載の上、SciTools 製品カスタマーセンター までご請求ください。
____________________ 【ライセンスの請求に必要な情報】 ユーザー登録番号: 製品番号: ホスト ID: ※8 桁の英数字とスラッシュ(/)区切りのホスト名の値をご連絡ください。 ※複数行出力される場合は、括弧の情報を含めすべてご連絡ください。 OS:Windows / Linux / Mac OS X のいずれかを選択ください。 御社名: 部署名: お名前: ___________________
※ホストIDの取得方法は、「Understand 5.1 セットアップマニュアル」の「ホストIDの取得方法」の項をご参照ください。
LattixとUnderstandを連携している場合の留意事項
Understand 5.1 で生成されたファイルを Lattix に取り込むには、Lattixをマイナーバージョンアップしていただく必要がございます。
Lattixのユーザーページより、Lattix 10.8.3 をダウンロードし、インストールをお願いいたします。
Lattix 10 のライセンスは、そのままご利用いただけます。
Lattix ユーザーサポートページ>>
https://www.techmatrix.co.jp/secure/quality/lattix/support/
- ダウンロードには、納品ドキュメントに記載されている『ユーザー名』と『パスワード』が必要です。
- Lattix 10.8.2 と Lattix 10.8.3 で機能の違いはありません。
- Lattix 10.8.3 は、Understand 5.1 用にライブラリを差し替えた版です。
- 連携方法についての詳細は、Lattix FAQ ページを参照ください。