Understand 4.0 マイナーバージョンアップ版の改善点 – CMake プロジェクトのインポート

Understand 4.0 マイナーバージョンアップ版では、CMake (コンパイラに依存しないビルド自動化ツール) で生成されるコンパイル コマンド データベース ファイル (compile_commands.json) をインポートし、 Understand プロジェクトを作成することができるようになりました。

Understand プロジェクト設定に、ファイルリスト、インクルードパス、マクロ定義、システムルートなどの設定がインポートされます。
compile_commands.json が更新されると、Understand プロジェクトも自動で更新できます。

プロジェクト作成方法

  1. コンパイル コマンド データベース ファイル (compile_commands.json) を作成します。

    Unix Makefile や Ninja で、CMAKE_EXPORT_COMPILE_COMMANDS オプションを有効にして cmake を実行し、
    JSON 形式の compile_commands.json を生成します。

    • 対応環境:Windows, Linux, Mac
    • Understand バージョン:Understand 4.0 (Build 896) 以降
    • CMake バージョン:CMake 2.8.5 以降
    • 実行コマンド
        $ cmake -DCMAKE_EXPORT_COMPILE_COMMANDS=ON .
  1. Understandの[新規プロジェクトウィザード]で言語[C/C++](Fuzzy/Strictのどちらも可)を選択し、[次へ]ボタンをクリックし、
    [ファイルと設定のインポート]画面で、CMake コンパイル コマンド データベース ファイルのインポートを選択します。[次へ]ボタンをクリックします。
  1. [CMake ファイル]画面で、[追加]ボタンをクリックします。
  1. [コンパイル コマンド データベースを開く]ダイアログで、compile_commands.json を選択し、[開く]ボタンをクリックします。
  1. [ソースファイル]画面に、コンパイル コマンド データベース ファイルのファイルリストが表示されます。[次へ]ボタンをクリックします。
  1. [プロジェクト]-[すべてのファイルの解析]を実行、または、und コマンドで解析を実行します。
    例)
 $ und create -languages C++ add compile_commands.json settings -c++AddFoundFilesToProject on analyze myproject.udb  

Rescan
  Files Added: 1
  Files Removed: 0   

C++ (Strict)
   Analyze
      /home/tmxse/CMake/sample/main.cpp
Analyze Completed (Errors:0 Warnings:0)

  • インクルードパス・マクロがプロジェクトの設定に反映され、オーバーライド設定で確認できます。
  • ソースエディターは、マクロ切り替えにより色分け表示されます。
  • Control Flow グラフも、マクロ切り替えが反映され表示されます。

CMake は、様々なオペレーティングシステムで動作させることができるため、CMake を使ったビルドをご利用の場合には、CMake プロジェクトのインポートを是非、お試しください。

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