「Understand 6.0」の販売を 2021 年 8 月 4 日より開始しました。
このバージョンアップ版では、2つのプロジェクトを比較・分析し、処理フローの差分を色分け表示するフローチャートグラフやエンティティのメトリクス情報の差分一覧を表示する機能が追加されました。
また、関数などのエンティティや依存関係の差分を色分け表示するグラフが改良されました。 さらに、C/C++言語の解析機能を強化し、メンバーオブジェクトの解析精度を向上させました。 加えて、ポップアップヒントの追加やメトリクスグラフの刷新など、ユーザビリティの改善も図られました。
追加・拡張された機能
Compare Control Flow グラフの追加
修正前と修正後のコードから作成した2つのUnderstandプロジェクトを比較し、関数のフローチャート内の追加/削除/変更された処理フローの差分を色分け表示するグラフが新たに追加されました。さらに、比較前後のコード差分も同時に表示されるようになりました。
Compare Butterfly/Object Referencesグラフの刷新
2つのUnderstandプロジェクトを比較し、追加/削除/変更された関数などのエンティティや依存関係の差分を色分け表示するグラフが刷新されました。 さらに、比較前後のコード差分も同時に表示されるようになりました。
変更されたエンティティの追加
修正前と修正後のコードから作成した2つの Understandプロジェクトを比較し、追加/削除/変更されたエンティティの一覧、および、差分メトリクス(コード行数、Cyclomaticなど)が表示されるようになりました。
Cluster 系グラフの改善
グラフエンジンが改良され、Cluster系グラフが使いやすくなりました。大規模なグラフでも表示可能になりました。
また、ミニマップで全体表示の小窓も表示されるようになりました。Cluster Call, Cluster Callby, UML Sequence Diagramグラフでは、オプションの表示レベル設定で、すべてのレベルを一度に展開できるようになりました。
C/C++メンバーオブジェクトの解析機能の強化
Understand 6.0のC/C++(Strict)モード解析で、解析機能が強化され、メンバーオブジェクトの解析に対応しました。インスタンスごとのリファレンス情報、“構造体変数.構造体のメンバー変数”として連結した情報として解析されるようになりました。
アノテーション機能の拡張
Microsoft Wordや Googleドキュメントの変更履歴のようにコメントを追加することができるようになりました。 アノテーション情報は、プロジェクトディレクトリにテキストベースで保存されるため、バージョン管理ツールを用いて共有することもできます。
ユーザビリティの改善
以下のようなユーザビリティの改善がおこなわれました。
- アーキテクチャ機能の刷新
アーキテクチャ機能(ソースコードを抽象的な階層を用いて仮想的に再編成する機能)が刷新され、より使いやすく共有しやすくなりました。 - プロジェクト共有の改善
Understand プロジェクトファイル(*.udb)の代わりにディレクトリベース(*.und フォルダ)でプロジェクトを管理するようになりました。 - プロジェクト概要グラフの刷新
プロジェクト全体のメトリクスの概要グラフが刷新され、見やすくなりました。 - サンプルプロジェクトの改善
さまざまな言語のオープンソースのサンプルプロジェクトが、ヘルプメニューと新しいウェルカムページからダウンロードできるようになりました。 - インターフェイスの刷新
すべてのプラットフォームでダークモードに対応しました。 - ポップアップヒントの追加
画面上の各種機能についての説明や使い方を、ポップアップヒントで確認できるようになりました。 - Gitコミット履歴の表示
Git リポジトリで管理されているプロジェクト(.git ディレクトリを含めて)を解析した場合、Understand のソースエディター上に直接、 Git コミット履歴情報をインラインやポップアップで表示できるようになりました。
サポート言語の拡張
- C++ : C/C++(Strict)解析で、C++17 に対応しました
- C# : C# 9.0 がサポートされました
- Java : Java 15 がサポートされました
- Python : Python コマンド(upython)が提供され、Python のサンプルスクリプトが追加されました
- インポートプロジェクトの改善
Microsoft Visual Studio 2019 プロジェクトのインポートに対応しました。 また、Apple Xcode プロジェクトのインポートに対応しました。
※前バージョン (Understand 5.1 Build 1022) から、バージョンアップ版 (Understand 6.0 Build 1076) の改善点、変更点については、 「Understand 6.0 セットアップマニュアル」の「Understand 6.0の新機能・改善点」と「改善点・変更点・修正点」の項をご参照ください。
バージョンアップ版のご提供対象者
2021 年 8 月 4 日において、保守サービスをご契約いただいている Understand ユーザー様には、「Understand 6.0 (Build 1076)」バージョンアップ製品を無償でご提供します。
インストールモジュールの入手方法
インストールモジュールやセットアップマニュアル等につきましては、以下のURLのユーザーページからダウンロードできます。
Understand ユーザーサポートページ>>
https://www.techmatrix.co.jp/secure/quality/understand/support/
- ダウンロードには、納品ドキュメントに記載されている『ユーザー名』と『パスワード』が必要です。
- バージョンアップの手順は、ユーザーサポートページから「Understand 6.0 セットアップマニュアル」をダウンロードしてください。 また、Understand 6 以降、ライセンスの種類ごとにライセンスセットアップマニュアルを ご用意しています。該当するマニュアルをダウンロードしてください。
ライセンスキーの取得
Understand 6バージョンアップモジュールのご利用には、新しいライセンスキーが必要です。
シングルユーザーライセンス・ノードロックライセンス
ユーザーサポートページより、「Understand 6.0セットアップマニュアル」、および「Understand ライセンスセットアップマニュアル(ノードロックライセンス)」 または、「Understand ライセンスセットアップマニュアル(シングルユーザーライセンス)」を入手いただき、指示に従って、ライセンスの請求をお願いします。
フローティングライセンス
Understand 6のバージョンアップに伴い、Scitools社が管理するライセンスポータルサイトに、Webブラウザーでアクセスしてご利用いただけるようになりました。
ユーザーサポートページより、「Understand 6.0セットアップマニュアル」、 および 「Understand ライセンスセットアップマニュアル(ライセンスポータルフローティングライセンス)」を入手いただき、指示に従って、ライセンスの請求をお願いします。
【フローティングライセンスのオフライン環境での利用】
ライセンスポータルサイトのご利用は、インターネット接続が必要です。
インターネットに接続できないプライベートネットワーク環境や、プロキシサーバーなどに よりライセンスポータルに接続することができない環境の場合には、Icarus フローティングへ移行ください。
ライセンスポータルフローティングとの違いについては、「Understand 6.0 フローティングライセンス資料」を入手ください。 「Understand ライセンスセットアップマニュアル(Icarus フローティングライセンス)」を入手いただき、指示に従って、ライセンスの請求をお願いします。
LattixとUnderstandを連携している場合の留意事項
Understand 6で生成されたファイルをLattixに取り込むには、Lattixをマイナーバージョンアップしていただく必要がございます。
Lattixのユーザーページより、Lattix 11.7.1をダウンロードし、インストールをお願いいたします。
Lattix 11のライセンスは、そのままご利用いただけます。
Lattix ユーザーサポートページ>>
https://www.techmatrix.co.jp/secure/quality/lattix/support/
- ダウンロードには、納品ドキュメントに記載されている『ユーザー名』と『パスワード』が必要です。
- Lattix 11.7 と Lattix 11.7.1 で機能の違いはありません。
- Lattix 11.7.1 は、Understand 6.0 の新しいデータベース形式に対応した版です。
- 詳細は、「Lattix モジュールガイド」のをダウンロードし、「C/C++(Understand) – セットアップ」の項を参照ください。
Understand 6 のプレスリリース もご覧ください。
バージョンアップ版では、さまざまな機能が改善されています。
ぜひご利用ください。