Understand 5.1 バージョンアップ版では、下記の既存のグラフィカルビューに、いくつかの改善がおこなわれました。
UML Sequence Diagram (シーケンス図)
グラフオプション(Aggregate by Architecture)が追加されました。
クラス/ファイル単位での表示に加え、アーキテクチャの単位での表示がサポートされました。
これにより、ライフラインがディレクトリやモジュールの単位でも表示できるようになりました。
例として、下記のようなディレクトリ構成の関数呼び出しの流れを表示する場合に、グラフオプションを切り替えることで表示を変更できます。
ファイル単位での表示(従来のバージョンの表示)
グラフオプションの[Aggregate by Architecture]-[Off]を選択します。
関数呼び出しの流れがファイル単位で表示されます。
ディレクトリ単位での表示(追加された機能)
グラフオプションの[Aggregate by Architecture]-[Directory Structure]を選択します。
関数呼び出しの流れがディレクトリ単位で表示されます。
アーキテクチャ単位での表示(追加された機能)
グラフオプションの[Aggregate by Architecture]-[top_middle]を選択します。
関数呼び出しの流れがアーキテクチャ単位で表示されます。例では、topとmiddleをまとめた、任意の名前の[top_middle]アーキテクチャを作成しています。
※アーキテクチャとは、Understand上で作成可能な仮想的な階層構造です。
機能単位や、担当者に対応する階層構造などを、Understand上で仮想的に作成することができます。
Control Flow (フローチャート)
分岐などの条件文のみを表示するグラフオプション(Passive)が追加されました。
これにより、関数の条件構造に注目したフローを確認しやすくなりました。
また、これまで追加のプラグインとして提供されていた下記のグラフが、標準機能として提供されるようになり、 Understand インストール後、すぐに利用いただけるようになりました。
- Object References
- Object Refs with CalledBy
- Calls with Global Objects
Object References
指定した変数(Object)のリファレンス情報を表示します。
表示手順:
- エンティティフィルター、情報ブラウザー画面などから、変数のエンティティを選択後、右クリックメニューから[グラフィカルビュー]-[Object References]を選択します。
Object Refs with CalledBy
指定した変数(Object)のリファレンス情報と、関連する関数の CalledBy を表示します。
表示手順:
- エンティティフィルター、情報ブラウザー画面などから、変数のエンティティを選択後、右クリックメニューから [グラフィカルビュー]-[Object Refs with CalledBy]を選択します。
Calls with Global Objects
グローバル変数の参照を追加した Calls グラフを表示します。
表示手順:
- エンティティフィルター、情報ブラウザー画面などから、関数のエンティティを選択後、右クリックメニューから [グラフィカルビュー]-[Calls With Global Objects]を選択します。
バージョンアップ版では、既存のグラフィカルビューも更に使いやすくなっています。是非、ご利用ください。