Understand 3.0 で機能強化された「Control Flow Graph」についてご紹介します。
今回のバージョンアップでは、「Control Flow Graph」(関数やメソッドの処理の流れをフローチャートで表示する機能)のコメント部分の表示について、機能強化がおこなわれました。
まずは、関数「strindex」を例に、Understand 2.6 でのコメント部分の表示について説明します。
関数:「strindex」
strindex(s, t)
char *s, *t;
{
int i, n;
n = strlen(t);
for (i = 0; s[i] != '\0'; i++)//行コメント
{
//直上のコメント
if (strncmp(s + i, t, n) == 0)
{
return (i);
}
}
}
Understand 2.6 の「Control Flow Graph」は、処理ステートメントの直上にあるコメントはフローチャート記号に含めることができますが、処理ステートメントと同一行にあるコメント、いわゆる行コメントをフローチャート記号に含めることができませんでした。
そのため、以下の画像のように「直上のコメント」のみがフローチャート記号に含まれています。
※処理ステートメントの直上のコメントは赤色の四角、横のコメント(行コメント)は緑色の四角で囲っています。
Understand 3.0(下の画像)では、コメント部分の表示が改善され、処理ステートメントの直上コメントだけでなく、行コメントもフローチャートに表示できるようになりました。
上記2つの画像を比較すると、2つ目の画像では行コメントについても、フローチャート記号に含まれていることを確認できます。
フローチャート記号に表示するオプションとして、以下の画像のように2通り([Preceding]、[Following])から選択できます。
- Preceding
コメントは処理ステートメントの前に表示されます。
- Following
コメントは処理ステートメントの後に表示されます。
行コメントの表示は、多くのユーザー様からご要望いただいていた機能です。
是非お試しください。