ソフトウェア品質向上セミナー「技術的負債にどう向き合うか(基調講演&開発元来日登壇)」に、たくさんのお申込みをいただきまして、ありがとうございました。
2025年11月20日(木)に、基調講演として、はこだて未来大学システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科 教授 石尾 隆様を講師にお招きして開催した「ソフトウェア品質向上セミナー」は、多くのお客様にオンラインでご参加いただき、オフライン会場とハイブリッドで同時開催し、大盛況のうちに終了いたしました。

当日は、技術的負債の定義から、負債の蓄積につながるプロジェクトの要因と負債解消のための施策について、最新の知見を交えてご紹介いただきました。
また、ユーザー様からは、Understandの主に利用している機能や利用状況、利用上の課題を共有いただき、ツールへの要望についてもお話いただきました。
開催内容
- ご挨拶:技術的負債とは?
講演者:テクマトリックス株式会社 ソフトウェアエンジニアリング事業部
主任研究員 牧 隆史 - 基調講演:技術的負債を増やす要因、減らす要因
講演者:公立はこだて未来大学 システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科
教授 石尾 隆様
概要:技術的負債は、ソフトウェアの内部品質よりも開発速度を優先した結果生じる便宜的な設計や実装であり、たとえばコピー&ペーストによる重複コードや巨大なモジュールなどがあります。近年の実証研究で、これら技術的負債の蓄積が長期的に開発者の負担となることに加えて、新たな負債を呼び込む原因にもなることが報告されています。本講演では、技術的負債とは何かを説明したのち、負債の蓄積につながるプロジェクトの要因と、負債解消のための施策について、最新の知見をご紹介いただきました。 - パネルディスカッション:技術的負債に立ち向かうために
講演者:各社、Scientific Toolworks, Inc. - セッション:「Understand」を活用したこれからのソフトウェア開発
講演者:テクマトリックス株式会社 ソフトウェアエンジニアリング事業部 - セッション:技術的負債の解消~開発スピードのボトルネックを理解する~
講演者:テクマトリックス株式会社 ソフトウェアエンジニアリング事業部 - セッション:「Understand 7.1&7.2」開発元による最新ロードマップのご紹介(動画)
講演者:Scientific Toolworks, Inc.
オペレーションマネージャー Kevin Groke氏、プロダクトマネージャー Heidi Esplin氏
開催結果
セミナーでは、技術的負債やリファクタリングが必要と判断する基準、その度合いや効果的な対応方法、対応するための教育方法への質疑応答があり、石尾様にご回答いただきました。また、開発元にもツールへの要望などに直接ご回答いただきました。アンケートでは、今後追加・拡張予定の機能の中で期待しているものとして「生成AI機能」や「Visual Studio Code連携機能」が多い結果となりました。

セミナー後の懇談会では、開発元と直接お話されている方や参加いただいたお客様同士で議論されている様子が伺えました。前回の開催よりオフラインで参加される方が多かった印象です。

今回は、ユーザー様のパネルディスカッションとしてのお時間がとれず、意見交換等があまりできませんでしたので、次回は他のセッションとの時間配分も調整し、内容もさらに改善していきたいと考えています。今後も開催を予定していますので、今回参加できなかった方も次回はご参加いただけると幸いです。
当日ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
本セミナーの講演資料をご案内申し上げます。下記の各セッションの資料を参照いただけます。
- 基調講演:技術的負債を増やす要因、減らす要因
- セッション4:「Understand」を活用したこれからのソフトウェア開発
- セッション5:技術的負債の解消~開発スピードのボトルネックを理解する~
- セッション6:「Understand 7.1&7.2」開発元による最新ロードマップのご紹介
(※動画視聴URLをご案内します)
ご興味のある方は、ぜひこちらからお申込みください。
その他、ご不明な点やご質問などありましたら、SciTools 製品カスタマーセンター までお気軽にお問合せください。
