以前、関数や変数についてのいくつかのグラフィカルビューを紹介しましたが、今回は、ファイルやモジュール間の関係を表示するグラフィカルビュー、「依存関係グラフ」を紹介します。
依存関係グラフを表示するには:
ツールメニュー[グラフ]-[依存関係グラフ]-[By Directory Structure]を選択します。
以下のようにディレクトリ間の関係をグラフィカルに表示することができます。
図の表示内容は次の通りです。
- ボックス:ソースファイルを構成しているディレクトリ
- 青矢印:一方方向の依存関係
- 赤矢印:双方向の依存関係
- 数字:依存関係の数(関数コール、変数アクセスなどの依存関係の総数)
また、ボックスをダブルクリックすると、その内部が展開され、サブディレクトリ・ファイル単位で依存関係を確認することができます。
矢印が多すぎて見づらくなってしまう場合には、右側のオプション画面からフィルター機能やハイライト機能などを活用することで、見やすい状態にします。
システムの概要レベルで分析・把握したい際には非常に便利な機能です。また、「アーキテクチャ」という観点で分析したい際にも効果的です。是非一度、お試しください。
ちなみに、大規模かつ複雑な構造を俯瞰して分析したいケースでは「DSM」という分析手法が更に効果的です。このマトリックスを使った分析方法については別途、当ブログにて紹介致します。